まず、スマホ利用者の1カ月のデータ使用料を見ると、1~3GBを使う人は全体の約5割います。

次に2GBプランを使う人が誰なのかを考えます。仮に1回の取引で2ギガが200円で売買されるとすれば、ギガを買う人は1カ月のデータ利用量が2GBを超えて上限としては6GBぐらいまでの人になるだろうと想定できます。
なぜなら、月8GBを利用する人が2GBプランを契約したら、追加でメルカリで6GB買うことになります。すると1カ月の料金は1590円(基本料金990円+ギガ追加購入額200円×3)です。それなら20GBプランを契約して売り手にまわったほうがいいのです。
現実的には「1カ月のデータ利用量は通常2~3GB程度で月によっては6GBぐらいまで使うことがある」というような人が「ギガを買う」側のボリュームゾーンになるでしょう。このレンジの利用者は、少なく見積もってスマホ利用者全体の約3割はいるはずです(MM総研の資料を元に試算)。
乗り換えはまだ早い!?
事業にもユーザーにも「リスク」あり
さて、この計算、論理的には成立するのですが、行動経済学的には使い始めるのに消費者は壁を感じて躊躇するかもしれません。そもそもフリマアプリでは売り手も買い手も個人の取引なので、始めることに対してそれなりに気を使います。
しかも、これも当然ですが売り手の場合、ギガが売れない可能性も結構あります。メルカリモバイルではギガは翌月に繰り越しできないので、売れ残ったとしたらリスクは売り手が全部かかえることになります。