トランプ米政権は25日、黒海での武力行使を禁じることでロシアとウクライナの両政府から合意を取り付けた。さらに合意の一環として、米国がロシア産の穀物・肥料の輸出拡大を支援することも決めた。ホワイトハウスはまた、ロシアの海上保険料の引き下げと、穀物・肥料取引のための港湾や決済システムへのアクセス強化への支援も表明した。欧州諸国が一部制裁の解除に同意すれば、これらの変更はロシアの市場再参入を加速させることになる。だが欧州諸国は戦争を理由にこれらの制裁を堅持しており、ウクライナも制裁緩和に同意しない姿勢を示している。ロシア政府は合意に関する声明で、黒海での停戦を順守する上で、食料・肥料貿易に関わるロシア主要銀行への制裁解除が条件になると言明した。制裁対象となっているロシアの銀行を国際決済ネットワーク「国際銀行間通信協会(SWIFT)」に再び加える必要があると述べた。
米、黒海停戦でウクライナ・ロシアと合意
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