文豪の小説にも登場した紅しだれ桜の名所

「開運」×「桜」のテーマを語るのに欠かせないもう一つの聖地は平安神宮でしょう。平安京を開いた第50代桓武天皇とその終幕と対峙された第121代孝明天皇をおまつりしています。こちらの御神紋も桜(と橘)で、川端康成『古都』や谷崎潤一郎『細雪』にもつづられた、あでやかな紅しだれ桜の名所です。
応天門(應天門)をくぐった右手には、桜色の花が咲き満ちる木の姿が。こちらは「桜みくじ」で、無数のおみくじが2本の木に結ばれ、花開いているように見えているのです。神様からのメッセージも桜にちなんでいて、「小吉」「中吉」「大吉」……ではなく、「つぼみ」「つぼみふくらむ」「咲き初む」「三分咲き」「五分咲き」「八分咲き」「満開」と7段階の開花状況に例えられています。普段大凶や凶を引くのが嫌でおみくじを敬遠気味の人でも、これなら安心ですね。

平安神宮のお守りで最も注目したいのは、最近新しくお目見えしたばかりの「優美守」。繊細なレースに桜と橘の刺繍(ししゅう)があしらわれ、色は白と桜の2色。桜の花ことばにちなんだ「優美」の名にあやかり、上品な美を願いましょう。一方、幸福・美麗のご利益を授かりたい人にはちりめん生地製の「桜守」を。小さな鈴が揺れるたびにちりんちりんとやさしい音を奏でます。
平安神宮は創建が1895(明治28)年ですから、今年は130周年。社殿の耐震・塗り替え工事が行われているため、中央の大極殿(外拝殿)がシートに覆われているのですが、いつも見られるものが見られない代わりに、普段見ることができないものが見られる貴重なチャンスが到来!12月29日までの間、神職の方のご案内のもと、立ち入れない神域に入ることができるますので、予約をしてお参りに出かけましょう。
