
気象庁から発表された「開花予想」では、ほぼ例年並みになりそうとのこと。寒波の影響で開花が遅れていた梅もようやく見頃となってきた今年は、早咲きの桜と梅の共演を見ることができるかもしれません。コートを脱ぎ捨てて、一足早い春を京都で体感しましょう。(らくたび、ダイヤモンド・ライフ編集部)
例年並みの開花予想
まだかまだかと待ち焦がれた梅のつぼみがようやくほころんできました。京都各地の梅名所からは「咲き始め」「見頃」のたよりが聞こえてきます。しだれ梅と椿の共演で知られる城南宮(伏見区)では、しだれ梅がまもなく見頃を迎えようとしています。
いままさに咲き誇ろうという梅に心を奪われつつも、桜の開花も気になるところです。気象庁による開花予想では、京都は平年並みの3月26日(水)とのこと。昨年は平年より3日遅い29日に開花となりましたが、さあどうなるでしょうか。
桜の開花には休眠打破(きゅうみんだは)という植物の体内メカニズムが影響しているという話を耳にしました。夏のうちに次の春に備えて花芽を形成しておき、冬は寒さから身を守るべく「休眠」モードに入ります。しかるべき低温状態にさらされることによって、寒っ! と休眠モードから目覚める「打破」の状態に切り替わり、開花へ向けた成長を再開するのだそうです。
暖冬であればこの休眠打破のメカニズムがうまく作動しなくなるため開花が遅れるとか、いい状態で開花しなくなるなど、変調を来すとも。経験則では、ソメイヨシノは2月1日以降の気温の積算値が600℃を超えると開花するというものもあるようで、寒波をしっかり乗り越えたこの春は、よい時期によい桜が期待できるかもしれません。