「やなせたかし×阿部サダヲ」の破壊力がすごい!朝からこんな哲学ぶっ込まれるとは【あんぱん第5回レビュー】『あんぱん』第5回より 写真提供:NHK

日本人の朝のはじまりに寄り添ってきた朝ドラこと連続テレビ小説。その歴史は1961年から64年間にも及びます。毎日、15分、泣いたり笑ったり憤ったり、ドラマの登場人物のエネルギーが朝ご飯のようになる。そんな朝ドラを毎週月から金曜までチェックし、当日の感想や情報をお届けします。朝ドラに関する著書を2冊上梓し、レビューを10年続けてきた著者による「見なくてもわかる、読んだらもっとドラマが見たくなる」そんな連載です。本日は、第5回(2025年4月4日放送)の「あんぱん」レビューです。(ライター 木俣 冬)

アンパンがついに登場の第5回
主題歌の深い意味もリンク

 第1週の最終日・第5回は、アンパンがついに登場。さらにやなせたかしの名言を思わせる言葉がたくさん出てきた。

 冒頭はしょんぼり。昭和2年秋、のぶ(永瀬ゆずな)の父・結太郎(加瀬亮)が出張帰りの船上で亡くなった。でものぶは泣かない。「一粒の涙も出なかったのです」(語り:林田理沙)のあと、タイトルバック。RADWIMPSの『賜物』の歌詞の冒頭「涙とやたらと縁がある人生」(大意)が今朝は重い意味を持って聞こえた。

 学校ではしばらくのぶは休むと先生が言うが、のぶはさっそく登校してくる。のぶはいい意味でやっぱり強情っぱりなのだ。

 朝田家では息子を亡くしたくら(浅田美代子)が「何のために生まれてきたがやろ」と肩を落とし、家のなかは火が消えたように暗い。

 嵩(木村優来)はヤムおじさん(阿部サダヲ)に、のぶの父が亡くなったと教える。おじさんは広島に行こうとしてお金が足りず足止めを食ったとき、のぶがお父さんを見送っているのを目撃していた。だから「あれが最後の別れか」としんみり。