
『花咲舞が黙ってない』『トリリオンゲーム』『半沢直樹シリーズ』……など職場を舞台としたお仕事ドラマをはじめ、多彩な作品に出演してきた人気俳優、今田美桜さん。大きな瞳と、凛としつつ溌剌な印象を思い浮かべる人も多いだろう。そんな彼女に最新の出演作品であるNHK朝ドラ『あんぱん』への意気込みと、「自身の仕事術」を聞いた。(聞き手・構成/ライター 木俣 冬)
常に柔軟に動けるよう
余白を持っていたい
――国民的名作『アンパンマン』の作家・やなせたかしを支えた妻・暢(のぶ)をモデルにした朝ドラこと連続テレビ小説『あんぱん』(NHK)のヒロイン・朝田のぶ役をつとめる今田美桜さん。朝ドラにどんなイメージを持っていますか。
(今田美桜さん)半年間、毎日放送されるドラマは朝ドラのほかにはないですよね。しかも、朝は誰もが忙しいにもかかわらず、とても多くのかたが見ていることはすごいことだと思うんです。
そんな朝ドラの主人公として出させていただけることはとてもうれしいですし、責任感をもって毎日挑みたいと思います。
――朝ドラ出演は『おかえりモネ』(21年)に続いて2回目です。
『おかえりモネ』は東京編から途中参加(主人公の職場の同僚役)でしたが、当時、祖父母も両親も喜んでくれて、今回は主人公ということでますます喜んでくれました。身近な家族が喜んでくれることが嬉しく、誇らしいです。
――舞台である高知の方言を覚えたり、物語が進み新聞記者編になると、速記を覚えたり、なによりセリフを覚えないといけない。限られた時間の中でやらなくてはいけないことをやりきるための、今田流のお仕事術はありますか。
基本的に負けず嫌いなので、絶対にやりきる!というような気持ちが原動力になっていると思います。いつまでにやりきるとか計画的にやっていくタイプではなくて、後回しタイプなのですが(笑)、ドラマだと、ありがたいことに撮影の日が厳然と決まっていますからそこまでには必ず間に合わせます。
最終目的だけは定めて、それ以外はあまり決めこまないようにしています。そのやり方は、お芝居でもそうで、自分の中だけで細かく決めてしまうと、相手役のやり方やとっさの変化に対応できなくなってしまいますから、それを避けたくて。常に柔軟に動けるように、余白を持っていたいと思っています。