
日本人の朝のはじまりに寄り添ってきた朝ドラこと連続テレビ小説。その歴史は1961年から64年間にも及びます。毎日、15分、泣いたり笑ったり憤ったり、ドラマの登場人物のエネルギーが朝ご飯のようになる。そんな朝ドラを毎週月から金曜までチェックし、当日の感想や情報をお届けします。朝ドラに関する著書を2冊上梓し、レビューを10年続けてきた著者による「見なくてもわかる、読んだらもっとドラマが見たくなる」そんな連載です。本日は、第6回(2025年4月7日放送)の「あんぱん」レビューです。(ライター 木俣 冬)
雲行きあやしいサブタイトルで
始まった『あんぱん』第2週
第2週のサブタイトルは「フシアワセさん今日は」(演出:橋爪紳一朗)。「フシアワセ(不幸せ)」って……。第1週のサブタイトルは「人間なんてさみしいね」だった。
朝ドラこと連続テレビ小説のサブタイトルは、例えば、『カーネーション』の花言葉、『カムカムエヴリバディ』の年代、『おむすび』の「○○って何なん?」など統一感のあるものも少なくない。
だからといって今回はまさかネガティブワードしばりってことはないよね?と、どきどき。いつかサブタイトルがポジティブワードに反転することを期待して見守りたい。ギッコンバッタン。