ホテルランキング 25年最新版 #1Photo:sakchai vongsasiripat/gettyimages

ホテルにとって平均客室単価は重要な経営指標だ。ダイヤモンド編集部は、「月刊HOTERES(ホテレス)」(旧「週刊ホテルレストラン」)のデータを基に、2023年度に「客室単価」が高かったホテルのランキングを作成した。対象は客室201室以上の中規模以上の45ホテル。特集『ホテルランキング 25年最新版』の#1では、客室単価が高いホテルのランキングを公開する。8位にホテルニューオータニが、5位に帝国ホテル東京が入った。トップ3は?(ダイヤモンド編集部副編集長 名古屋和希)

ホテル市場は過去最高を更新へ
インバウンドを追い風に単価上昇

 旅館・ホテル市場は過去最高を更新へ――。帝国データバンクが3月中旬に公表したレポートによると、2024年度の国内の旅館・ホテル市場は、事業者売上高ベースで5兆5000億円に達し、過去最高を大幅に更新するもようだ。

 新型コロナウイルスの感染拡大で宿泊需要が蒸発した20年度の2兆9987億円の2倍近くに上るほか、新型コロナ禍前の18年度の5兆2062億円を上回る見通し。

 追い風となったのが訪日外国人観光客(インバウンド)だ。24年の訪日外国人観光客数は、新型コロナ禍前を500万人上回る3686万人となり、過去最高を記録した。

 インバウンドを背景とするホテル需要の激増で、国内ホテルの平均客室単価(ADR)も上昇が続いている。では、主要ホテルの客室単価はどのくらいの水準となったのか。ダイヤモンド編集部は、「月刊HOTERES(ホテレス)」(旧「週刊ホテルレストラン」)が集計した23年度のデータを基に「客室単価」が高いホテルランキングを作成した。

 23年度は新型コロナ禍の入国制限などが22年度に撤廃され、各ホテルの単価にはインバウンドが大きなインパクトを与えている。

 ランキングの客室単価は、年間客室売上高を、総販売可能客室数に客室稼働率を乗じた数値で除すことで算出。客室売上高は、客室のみの売上高でサービス料などは含んでいない。

 次ページで、客室201室以上で中規模以上の45ホテルの客室単価のランキングを公開する。「御三家」では、ホテルニューオータニが8位に、帝国ホテル東京が5位に入った。トップ3の顔触れは?外資系ホテルや国内系の有力ホテルの客室単価も紹介する。