ホテルランキング 25年最新版 #3Photo:Westend61/gettyimages

訪日外国人観光客(インバウンド)を追い風にホテル業界は活況を呈している。新型コロナウイルス禍では大打撃を受けたものの、コロナ前よりも収益を伸ばしたホテルも目立つ。ダイヤモンド編集部は、「月刊HOTERES(ホテレス)」(旧「週刊ホテルレストラン」)のデータを基に、販売可能な客室1室当たりの収益(RevPAR)の5カ年平均の増加率が高かったホテルのランキングを作成した。特集『ホテルランキング 25年最新版』の#3では、客室201室以上で中規模以上の22ホテルのRevPARランキングを公開する。パレスホテル東京が7位となったほか、御三家で明暗が分かれた。(ダイヤモンド編集部副編集長 名古屋和希)

24年のホテルの「収益性」が前年上回る
22ホテルの「1室当たり収益力」ランキング

 ホテル系の不動産投資信託(REIT)大手のジャパン・ホテル・リートの2024年通期の業績によると、変動賃料等導入28ホテルの客室稼働率は前年同期比4.8ポイント増の83.1%となったほか、客室単価(ADR)は同9.9%増の1万9518円だった。

 稼働率と単価を掛け合わせた、販売可能な客室1室当たりの収益(RevPAR)は同16.5%増の1万6224円となった。単価も稼働率も伸びを示したことで、RevPARも大きく跳ね上がった格好だ。訪日外国人観光客(インバウンド)の急増でホテルの収益力が高まっている。

 ダイヤモンド編集部は、「月刊 HOTERES(ホテレス)」(旧「週刊ホテルレストラン」)が集計した19~23年度のデータを基に、RevPARの5カ年平均の増加率が高かったホテルのランキングを作成した。このランキングでのRevPARは、年間客室売上高を総販売可能客室数で除すことで算出。客室売上高は、客室のみの売上高でサービス料などは含んでいない。

 次ページでは、客室201室以上で中規模以上の22ホテルの「1室当たりの収益力」のランキングを紹介する。各ホテルの5年分のRevPARも示し、新型コロナウイルス禍前後の推移を明らかにする。ランキングでは7位にパレスホテル東京が入ったほか、御三家では明暗が分かれた。