食事に贅沢するなんてもったいないなどと思わず、お金は自分を喜ばせるために使ったほうが断然有意義です。

「ひとりお笑い」や
「ひとり旅」も脳に効果的

 笑いが免疫力を高めることは、あらゆる研究で証明されています。

 笑うとガンを攻撃するNK(ナチュラル・キラー)細胞が活性化することから「ガン予防に1日1回は笑いましょう」とまでいわれています。

 最近笑ってないなと思ったら、演芸場に出掛けましょう。大阪の「なんばグランド花月」、東京の「末廣亭」などに行くと、ゲラゲラ笑っているお年寄りで席が埋まっています。テレビに登場するひな壇芸人の日常トークのようなくだらないエンタメとは質が違います。

 私は、つねづね「高齢者を笑わせられなければそれは芸ではない」と思っています。知識や経験が豊富な老人を笑わせてこそ、芸だと思うのです。

 落語や漫才のDVDやインターネットの動画配信を観るのもおすすめです。本物の芸を観れば、お腹が痛くなるほど笑えますよ。

 また、知らぬ土地を旅することは、前頭葉への刺激も強いものです。名跡巡りもよし、地元のグルメを堪能するもよしです。歩きまわって日光を浴びれば「幸せホルモン」のセロトニンが増え、ワクワク、ドキドキ感もいっそう高まります。

 旅先で、キャバクラやストリップに行ってみるのも楽しいと思います。性的な刺激は男性ホルモンの分泌を促し、活力アップにつながります。

オススメは
「弁護士になりきる」こと!?

 私が前々からおすすめしているのが「弁護士になってみる」ということです。

 もちろん、今から弁護士を目指して司法試験の勉強をしろということではありません。どういうことかというと、テレビや新聞、あるいは世の中で見聞きしたネタを自分が弁護士になったつもりで、分析してみましょうということです。

 それも、世の中で悪者扱いされている人の弁護を試みるのです。

「この人、こんなに非難されてるけど、それで助かってる人はいないのかな」「この事件は、この人が犯人だと報道されているけど、本当にそうなのかな」と、世の中の評価とは反対のことを自分なりに考えてみるのです。

 身近なところで「隣のおばさんは、お嫁さんの悪口ばかりいうけれど、お嫁さんは本当にそういう人なのかな」というようなことなど、どうでしょうか。