
自分の「やりたいこと」を考えたとき、「いい大学」や「いい会社」に入ること、高い収入を得ることが思い浮かぶ人も多いだろう。だがそういった目標は、私たち自身の本心からの願いではなく、社会の目を気にしたものであるケースが多い。自分が心からやりたいと思えることを見つけるには、どうしたらよいのだろうか。※本稿は、木暮太一『人生は「言語化」すると動き出す』(フォレスト出版)の一部を抜粋・編集したものです。
人目や社会を気にしすぎて
押し殺してきた欲求
これまで、ぼくらは人目を気にして生きてきました。多かれ少なかれ、日本人にはその傾向があります。普段の行動だけでなく、自分の目標や夢さえも他人や世間が好むものになっていた人は多いのではないでしょうか?
学歴を求めるのは、人目を気にしている考え方の典型例ですし、ブランドがある地名(東京の港区、横浜、芦屋など)に住みたいと感じるのも、少なからず人目を意識している部分がありそうです。
さらには、最近の調査では、子供たちのなりたい職業で「公務員」というワードが出ているそうです。公務員はどちらかと言えば雇用形態ですね。仕事の内容は何も表していないのに、「将来の夢は公務員」と答えるということは、おそらくは親や周囲の大人の影響でしょう。
ぼくらは、知らない間に目標すら誘導されてしまっています。と同時に、周囲が求めないものはゴールとして提示できなくなっています。