こういった人に言葉をかけても相手は納得せず、「どう答えればいいんだ!」とイライラするのよね。相手がこんな人だとわかったら、「グチを聞いてほしいんだな」と解釈して、対策を考えてみましょうね。
グチを聞いてほしい人は、たいてい衝動的で、今すぐグチを聞いてほしいの。だから「今ちょっといい?」「今晩時間空いてる?」のような切り出し方をするわ。あるいは突然電話をかけてくるかもしれないわね。グチはストレス発散だから、ストレスがたまった「今」でなければいけないの。
逆に言うと、グチを聞きたくなければ「今」対応しなければいいの。「今は予定があわないから、来週どう?」などと聞き返してみると、「わかりました」「また連絡します」などと相手が引くのではないかしら。本当の相談であれば、「今」話せなくてもスケジュールを調整してくれるはずよ。その場合はお話を聞いてもいいかもしれないわ。
自分の時間を使ってまで
長いグチを聞く必要はない
グチを聞いてほしい人は、基本的に自分がスッキリしたいだけなの。だからスッキリするまで話そうとするのよね。さらに厄介なことに、こういう人は相手の時間を奪うことに無頓着だから、かなり長い時間グチを聞かされることもあるわよね。
話を聞くならば、しっかり時間を区切って「限度」を伝えるのも大切よ。そして、この「限度」は最初に提示しておきましょうね。意外と話が弾んでアナタの気持ちが変わったとしても、「限度」は超えさせないことが大切なポイント。
これは、精神科の診察やカウンセリングでもよく用いられる「枠組み設定」の応用よ。
具体的には、「1時間だけなら話を聞けるけど、それでも大丈夫?」「夜7時には家を出るから、それまでにしてね」など。ここでの「枠組み」は、「1時間(制限時間)」「夜7時(タイムリミット)」よ。