英語はなぜか「リア充の人のもの」といったイメージがあり、実際にSNSなどでも外国人の友だちを作って、とにかくノリで話してたら話せるようになった、という発信者が目立ったりします。

 このことと「会話をしなければ話せるようにならない」という説が掛け合わさると、インドア派にはなかなかつらいものがあります。

インドア派で人見知りでも
英語はうまく話せるようになる

 カナダに渡航したてのわたしのように、本当は人見知りで引っ込み思案、家に居るのが大好きなのに、無理して出かけて頑張って話して…という努力をする人や、「自分は日本語で話すのも苦手だからスピーキングもうまくできない」とあきらめる人を見てきました。あたかも、性格を変えて社交的にならなければ英語は習得できない、というように。

 でも、ここまでお読みいただいた方ならおわかりいただけると思いますが、それは大きな誤解です。もちろん、外国人の友だちを作って話せるようになったというのも否定はしませんが、それをしないと英語が話せるようにならない、と考えるのは間違いです。

 実際に、わたしが今までの学習法を書いてきたのでおわかりだと思いますが、わたしはカナダに渡航して最初の1年、頑張って現地の友だちを作ったりパーティーで話しかけたりしましたが、それほど英語は話せるようになりませんでした。

 引きこもりで多聴・多読をやったときのほうがずっとずっと効果があったのです。

 引きこもりの後は、少し込み入った話ができるようになったり、間を空けずにスラスラと英語が話せるようになったり、自然な表現ができるようになったおかげで、英語でのコミュニケーションがとても円滑に回るようになりました。

 引きこもりの前に頑張って友だちを作ろうとしたときよりも、ずっとスムーズに友だちができるようになったのです。つまり、わたしのやり方は単純に順番が間違っていた、ともいえるでしょう。

 インドア派でも大丈夫!人見知りの人でも、英語はできるようになります。そういう発信をしていると、よく大きな反響をいただくので、実はそのような人は多いのでは、と思っています。