国際結婚後、カナダで「引きこもり」に…
英語力が劇的に向上したワケ
一生懸命に交流していた過程で、カナダ人と知り合い交際していたため、ワーホリビザが切れるタイミングで国際結婚し、永住権の申請をすることになりました。その審査中は働くことも学校に行くこともできず、約1年ほど何もできずに引きこもりになりました。
カナダの語学学校でできた留学生の友だちはみんな自国へ帰り、トロントの寒い気候もあって、まったく外へ出る気がなくなってしまったのです。
この状況はわたしにとって、とてもつらいものでした。
日本の家族や友だちにはカナダ渡航を反対する人もいましたが、それを押し切って英語のキャリアを追求するために来たのに、何をやっているんだろう…そんな気持ちが日々押し寄せてきて、自分を責めていたのです。
そんななかで、英語だけはできることをやっておきたいという気持ちで、とにかく日々英語に触れるようにしていました。
具体的には、洋書を読むことと、海外ドラマを見ること。そう、つまり多読と多聴です。
カナダ渡航前もOLをやりながら1日1時間ほど英語を勉強していましたが、今回は引きこもりなので、起きている間は家事以外の時間はほぼずっと、英語を読むか聞くかをしていました。
最初は英語学習という気持ちで始めましたが、続けているうちに楽しくなってきて、まったく苦にならなくなっていきました。
家の前が図書館だったので、洋書はそこから借りてきたものを手当たり次第に読んでいました。
海外ドラマを見続けたら
こなれた表現ができるようになった
海外ドラマはテレビで流れていたものを見ていましたが、最初にお気に入りになったのは「Everybody Loves Raymond(邦題:ヘイ!レイモンド)」というドラマで、その後に「Friends」にハマりました。どちらもSitcom(シットコム)といわれるコメディです。
これらのドラマを見ていると、「こんな表現を自分でも使えるようになりたいな」という気持ちが自然と出てきて、登場人物がセリフを言うのに合わせて、家で1人で口に出して練習していました。