会議中のビジネスパーソン写真はイメージです Photo:PIXTA

企画書を作ったり、議事録を取ったりするのが苦手な人がいる。その理由は、ワーキングメモリが弱かったり、完璧主義だったりとさまざま。しかし、実はちょっとしたテクニックで、億劫だと思っていたこれらの作業がサクサク進むようになるという。※本稿は、中島美鈴『仕事も人生も、これでうまく回る!不器用解決事典』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。

企画を考えて企画書にするのが
こんなにつらいのはどうして?

ナナさん(40代、スポーツクラブ事業開発)のぼやき

 会社が来年度に新しい分野の事業を開始するので、企画を提案しなければなりません。でも、私は前例のない、いわゆる0から1を作る仕事がとても苦手で、どこから手をつけてよいものか悩んでいます。休日も憂鬱(ゆううつ)なままパソコンを開いてはため息ばかり……。

 いざ企画書のための資料を作り始めても、「この後どんなふうに書こうかな」と迷って、ネットでいいアイデアはないかと検索していると、ついつい脱線してSNSをチェックし始めたりして、「あれ?今何してたんだっけ」とわからなくなってしまいなかなか進みません。

 このようなゼロから新しいものを生み出す作業は、お手本がない分、ああでもない、こうでもないと試行錯誤しながら進める必要があります。

 また、ゼロからアイデアを生み出す作業は、天才的なひらめきでもない限り、多くは、既存のアイデアの組み合わせであったり、ちょっと変形したものであったり、「そもそもこの目的は?対象は?」などの枠組みを整えながら生み出すものです。