40代で「時間のゆとりがある人」と「時間に潰される人」の働き方の決定的な違い写真はイメージです Photo:PIXTA

がむしゃらに仕事をしてきた30代を終え、体力も下り坂になる40代。今までの働き方をこの先も続けることに不安を思えたら、キャリアの転換点を考えるべき時だ。音声メディアパーソナリティ、ヨガスタジオ経営者として活躍する尾石晴氏が、そんな悩みを持つ人は「自分業」を見つけるべきだと力説する。※本稿は、尾石 晴『「40歳の壁」を越える人生戦略 一生「お金・つながり・健康」を維持できるキャリアデザイン』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、ディスカヴァー携書)の一部を抜粋・編集したものです。

40歳を超えたら
意識すべきこと

 では、クイズです。「お金」「つながり」「健康」の中で、40歳以降、どんな人でも確実に減っていくものはなんだと思いますか?チッチッチッ……(時計ね)。

 はい、正解は「健康」(人的資本)です。

図表1:年齢とともに、「健康」は減っていく同書より
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 健康は、若い人が一番持っていて、加齢に伴って誰もが失っていきます。フルマラソンで4時間を切ろうが、ベンチプレスで100Kgを上げようが、40歳は20歳の健康に勝てません。細胞レベルで無理な話です。

 ただし、加齢に伴い、金融資産は増えていくケースが多いので、お金は増えていく可能性が高いです。つながりについては、年齢の影響は特になし。ただし、ちゃんと人間関係のメンテナンス(家族や友人との関係維持、新しい出会いなど)をしていかないと、失われる可能性が高いです。