次に、会議の全体像を把握するために、重要なポイントを念頭に置きましょう。たとえば、会議の目的や主要な決定事項を事前に確認し、そのポイントに集中して議事録を取ります。また、細部にこだわらず、全体の流れを捉えることを優先します。

 聞き取れない部分があった場合は、その場での確認を諦め、レコーダーで録音したものを後で確認することもできるでしょう。

 しかし、なるべく録音に頼らず、「だいたいこんなことを言おうとしているんだな」「あの人はそれに対して、反対の意見なのだな」などその場の話の展開に注目しておく方が、うまく要点がつかめます。

正確さに囚われすぎず
曖昧さを許容する

 カズキさんは、事前に会議の目的とその日に決めるべき主要事項を確認し、枝葉の部分に気を取られずに重要なポイントに集中して議事録を取るようにしました。

 自分にはよくわからない流れになっているときには、会議の直後に同席者に「さきほどの流れってこういうことでしょうか?それともこういうことですか?」と口頭で素早く確認しました。

 こうして、カズキさんは正確さに囚われすぎず、曖昧さを許容することで、会議の全体像を把握しやすくなり、議事録を取るストレスが軽減されました。

こんなお悩みにも使えるよ!解決策の応用 TIPs

授業を聞き漏らさないように必死でノート取っているのに、内容があまり頭に残っていない学生
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聞いたことをそのままノートに取っていくのではなく、その日の授業の要点を、先生の話の区切り目などのたびに整理しながら、先生の言葉そのものでなくてもいいので自分なりの理解でまとめて書く。

研修後、その内容を所属部署内に伝達する必要があり、聞き逃すまいと必死でメモを取ったものの、要点が整理できず報告書が書けない人
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研修内容を先に確認しておいて、自分の所属先で特に活用できそうな点にあらかじめ焦点づけをしながらメモを取っていく。

新しい仕事を教えてもらう際に、一言一句聞きもらすまいとメモしすぎて、読み返してもわけがわからない人
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仕事の手順に焦点を当てて、まずはそれだけをメモすることを心がける。各手順における注意点などは、メモ帳(ノート)の右側にスペースを作るなどして、書く場所を分けておくと後から見やすい。