下を向き、肩甲拳筋を伸ばしながら首の後ろを、上から下に向かって押し流します。テニスボールを手で押し当てて、上から下に転がしてもいいでしょう。

揉んだり叩いたりはNG!「酷い肩こり」を改善する「目からウロコ」の方法とは?【医師がイラスト解説】同書より転載 拡大画像表示

 肩甲拳筋も肩甲骨につながっている筋肉です。運動は「肩甲骨はがし運動」が最も効果的です。肩甲骨と首をつないでいる肩甲拳筋が動いていることをしっかりと意識してください。

揉んだり叩いたりはNG!「酷い肩こり」を改善する「目からウロコ」の方法とは?【医師がイラスト解説】
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背中が痛いときは
「脊柱起立筋」の押し流しをする

 脊柱起立筋には背骨をまっすぐに保つ働きがあります。前かがみになったときに背中に痛みを感じる場合は、この筋肉のファシアにむくみがある可能性が高いと思われます。

 前かがみになって脊柱起立筋を伸ばし、背中から腰、お尻にかけて上から下へのむくみを流し、ファシアをゆるめていきましょう。

 脊柱起立筋の押し流しは体を前かがみにして、痛みを感じるところで止めます。そのままの姿勢で、背中の真ん中から腰、お尻にかけて、強くさすりながらむくみを流していきましょう。親指のつけ根に力を入れると効果的です。

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