撮影はとてもエキサイティングだったそうで、その熱も冷めやらぬままに出かけた新京極のお土産店で、ほぼ実物大の模造刀をゲットしていました。飛行機への持ち込みや税関での没収が心配でしたが、「チャーター便だから大丈夫」とのこと。移動手段も規格外です。

 一方、アカデミー賞授賞式でのパフォーマンスが話題を集めた某歌手のマネージング会社の社長は、アンティークのリアル日本刀をご所望。ですが、古美術品の持ち出しには申請が必要な上、持ち帰りができず空輸対応となるため時間がかかります。

 半ば諦めかけた時、たまたま立ち寄った骨董店にて日本刀の鐔(つば)を発見。家紋や動植物などのモチーフの装飾が施されていてアートとしての見応えもあるし、手のひらサイズで嵩張らないと、10枚以上お買い上げとなったのでした。正直、お土産品としてはマニアックなアイテムですが、今後人気が上がりそうです。

信長の無慈悲な“サムライイズム”が
NYのトップデザイナーの心の支えに!?

写真:比叡山延暦寺比叡山延暦寺 Photo:PIXTA

 また、名だたるセレブリティーを顧客に持つニューヨークのインテリアデザイナーの女性は、出張ついでの日本観光でサムライ文化に目覚め、滞在先のホテルで『SHOGUN 将軍』をコンプリート。同時にネットでサムライ関連の英語記事を読み漁るうち彼女の心を捉えたのは、織田信長でした。

 なんでも自分に逆らうものは冷酷に切り捨てる潔さが、会社経営者としての自らの境遇に重なり、ある種の憧れを抱くようになったのだとか。京都での滞在には信長ゆかりの地は含まれていなかったのですが、帰国日のフライト前に延暦寺へ弾丸訪問。ニューヨーカーの決断力と行動力は、どこかサムライに通じるものがあるのかもしれません。