部下だけではなくAIも
右腕に育てられる

 AIは、膨大な業務を抱えている経営者、管理職、筆者のようなコンサルタントにとって、優秀な右腕となり、仕事を任せていける存在です。まだまだ生成AIを使いこなしていない、もしくは、使っていない人もいるかと思いますが、これを機会に、生成AIを右腕にすることに取り組まれることをお薦めします。

書影『リーダーの任せる技術』(あさ出版)『リーダーの任せる技術』(あさ出版)
岡本文宏 著

 人間の右腕と同じように、AIは上司や経営者にとって良い「壁打ち相手」として機能します。キーボード入力も良いですが、音声入力機能を使えば、ある程度、自然な感じでAIと会話できます。こちらからの問いかけに対して、蓄積されている情報やWEB上のデータなどをもとに、さまざまなアイデアを出してくれます。そのアイデアをもとにして、会話を深めることができるので、一人でも質の高いブレーンストーミングができます。

 AIを右腕にするちょっとしたコツをお伝えしておきましょう。アイデアを考えてもらったり、答えを出してもらったりした後は、ちゃんとお礼を伝えてください。そうすると「どういたしまして!お役に立てて嬉しいです」と返答が返ってきます。

 AIには感情がないので、お礼など不要と思うかもしれませんが「今の回答でバッチリです!ありがとう」と伝えると、AIはこのような回答をユーザーが好むのだと学習します。そうすると、徐々にあなたが欲しい答えやアイデアを容易に出してくれるようになります。人のみならずAIも、育てて活用する右腕だと捉えてお付き合いください。

(メンタルチャージISC研究所代表取締役 岡本文宏)