毎週見ることで自然と佐久間や宮舘のキャラクターもわかってくる。「ラヴィット!」を通して“舘様”と呼ばれる宮舘の貴族キャラについて知った人もいるだろう。

 SixTONESにもジェシー、田中樹とバラエティー番組に出演するメンバーはいるが、Snow Manの方がより多彩だ。

 佐久間はアニメオタクという一面を活かし、アニメや声優に関わる番組への出演も多く、唯一の関西Jr.出身の向井康二は出演する「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」から誕生したコミカルなヒーロー「マッサマン」が子どもたちから人気となっている。

 深澤辰哉は「ノンストップ!」でコメンテーターを務め、阿部亮平は上智大出身のインテリでクイズ番組の常連だ。あらゆるテレビ番組に対応できる人材が揃っている。この間口の広さが結果としてファンの年代層の広さを生み出している。

  今年4月には国立競技場でライブも行ったSnow Man。日経クロストレンドによると、SnowManのファンは年代に偏りがなく、40代以上の女性ファンも相当数いることがわかる。YouTubeやSNSを見ていても50代、60代のファン、親子でファンという人も珍しくない。Snow Manはトップアイドルから一段上り、国民的アイドルとなったと言っても過言ではないだろう。

 一方でSixTONESもアーティスト路線からの転換を図っている。今年4月からは初の冠番組となる『Golden SixTONES』がスタート。同番組はかつての「嵐にしやがれ」を彷彿とさせるバラエティー番組だ。

 また7月にはPrime Videoで初のコント番組『ワロタ!』が始まる。Snow Manが築いた成功モデルを追いかける動きであり、アーティストからタレントへのシフトともいえる。この挑戦が実を結べば、現在の人気差もいずれは縮まるかもしれない。