「個人情報だから知る必要はない」と考える人もいるかもしれませんが、仮に、隣で働く人の好きな食べ物をお互いに知って、共有するシチュエーションをイメージしてみてください。関係の質が少しよくなるように感じませんか?
人の内側に関する情報は、個人情報として共有を避けるべきだと認知的な世界では、考えがちです。
認知的な共有は
「知っている」だけになりがち
しかし、自分の外側にある認知的で数値的な目標の共有だけで、果たして、「エクセレントチーム」として高いパフォーマンスを維持できるでしょうか?
できないからこそ、頻繁に強要やハラスメントが生じ、作業のように団体的な働き方に陥るのではないでしょうか。
非認知的な共有に関しては、一人一人が自分の内面にアクセスし、言語化することが大切です。そのためには個人が自己変革(BX)を起こし、非認知脳を活用して内観する能力を育む必要があります。
このような価値観を重視する人々がコミュニケーションを行うことで、チームは機能し、有機的にワークしていくのです。
非認知的な共有は、そこに価値を感じていない認知的な人たちにとっては極めて面倒な作業に思えるかもしれません。
しかし、すべての人が同じ価値観である必要はありません。個人の内面にそれぞれの違いがあることを認め、その違いを共有することこそがチームワークの原則です。
認知的な共有は場合によっては、みな同じことだけを共有しがちです。認知的な共有は、個人の外側にある事柄、例えば組織の目標やルール、行動指針などに焦点が当たります。
しかし、これらの共有は「知っている」というだけに終わる情報になりかねません。なぜなら、組織単位の指針は、自分事として捉えにくいことだからです。
本当の意味での共有とは、自分の意志で深く理解し、自分事として捉えることを指します。ただ知っているだけでは共有とは言えません。共有とは、自分事として理解することです。
チームメイトとの
共通点を見つけよう
非認知的な共有は、個性の違いへの理解をご機嫌なコミュニケーションを通じて育むことでもあります。それは個人への関心から始まるコミュニケーションです。
あなたは、組織やチームで決められた1つの目標に対して、達成するための目的を自分事のように理解し、共有したことはありますか?