子どもがいない家庭も
2LDKが良いの?

 いわゆるDINKs(子どもがいない夫婦)がマンションを買う場合も、なるべく2LDKを選んでおくのが良いかと思います。

 1LDKでも十分というイメージがあるかもしれませんが、1LDKを選択するのは、結婚や買い替えを想定していない単身者に限ってしまっても良いかもしれません。

 リセールすることになった場合を考えれば、1LDKより2LDKのほうが売りやすく、坪単価もずいぶん違ってきます。

 条件次第で異なってくることなので、あくまでおおまかな説明になりますが、同じような条件、広さのマンションで、1LDKを坪単価450万円で買った人と、2LDKを坪単価500万円で買った人がいたとします。

 将来的に売却した際、1LDKの坪450万円が坪570万円になったとすれば「25%も値上がりした!」と喜べることでしょう。しかし、そのとき2LDKの坪500万円は坪750万円になっている可能性も高いです。そうすると50%の値上がりとなります。

 それくらいの差が生まれてくることは珍しくありません。

 最も需要があるのは3LDKだといわれていますが、最近の都市部では2LDKが買いやすくて良いと思います。

 また、DINKsで3LDKに住めば、特別な用途がなければさすがに部屋が余ると思います。

 55平米(50〜65平米)の2LDK。

 住みやすさと売りやすさを兼ね備えているのはこのくらいの間取りです。

人気の間取りに
潜む「罠」とは

 間取りとしては田の字型よりワイドスパンのほうが人気です。田の字型ではリビングインの部屋ができてしまうことが敬遠されやすい理由のひとつになっています。

 最近は敷地効率の関係で洗面所や浴室がリビングインになっているマンションもあります。

 家具の配置を考えたときには、カウンターキッチンがある部屋やスライド扉がある部屋にも注意が必要です。

 10帖程度のLDKにカウンターキッチンがあった場合、LDスペースは6帖程度になります。

 下の図を見てもらえればわかるように、そのスペースでは、ソファとダイニングテーブルの両方を置くことは難しくなります。LDKに文字通りのリビングとダイニングの空間を作れなくなります。

間取り図イメージカウンターキッチンやスライド扉がある場合(同書より転載)
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