
自宅を購入する際に悩むポイントは多い。戸建てかマンションか、新築か中古か、間取りは何がいいのか……子どもの人数や年齢によっても選択は変わってくるだろう。そんな悩み多き物件購入のポイントを専門家が解説する。※本稿は、稲垣慶州『住む資産形成 資産価値重視で後悔しないマンションの選び方』(KADOKAWA)の一部を抜粋・編集したものです。
マンションは戸建てよりも
価値が長持ちする!?
自宅を購入する際には、資産形成ということだけではなく“何を重視しているか”によって物件を選択することになります。
根本的な問題として、「戸建てか、マンションか?」という選択で悩まれる方も多いかと思います。
それぞれの一長一短はありますが、月々のキャッシュフローでも差は出ます。
マンションは管理費や修繕積立金が必要になるのに対して戸建てにはそれがありません。住宅ローンと固定資産税、都市計画税の支払いだけしておけば良いことになります。
ただし、戸建ても経年劣化による修繕の必要が出てくることもあるので、突発的に大きな出費が発生することがあります。
また、戸建ての場合、駐車スペースがあれば駐車料金はかかりませんが、マンションは別で駐車料金が発生します。都内などではこの金額が非常に大きなものになりやすいのと希望どおり駐車場が確保できないことも多いので注意が必要です。
法定耐用年数では、鉄筋コンクリート造のマンションが47年なのに対して木造住宅は22年となっています。木造住宅の寿命が22年というわけではありませんが、建物としての価値がそこで0に近づきます。