選挙をもっと身近に感じるには、まず選挙の種類を頭に入れておくことが大切です。

 国政選挙には「衆議院議員総選挙」と「参議院議員通常選挙」があり、地方選挙には、首長選挙として「都道府県知事選挙」「市区町村長選挙」と、一般選挙として「都道府県議会議員選挙」「市区町村議員選挙」があります。

図表:日本のおもな選挙の種類
『みんなの政治六法』p.61より抜粋 拡大画像表示

「立候補の手引」を入手しよう

 仮に、自分が住んでいる地域の選挙に立候補するとしたら、公示・告示日の2カ月ほど前からはじまる、選挙管理委員会(通称「選管」)が開催する「立候補予定者説明会」への参加をおすすめします。たいていは、自治体のホームページに日時と場所が告知され、予約不要で、当日ふらりと参加できます。

 説明会では、「立候補の手引」「立候補届出関係様式集」「公費負担の手引」「供託(きょうたく)関係書類」など、立候補に必要な書類一式が配られます。

「立候補の手引」には立候補届出の方法、届出前に準備するもの、届出に必要な書類など一式がまとまっていて、ざっと目を通すと、立候補に向けて自分がすべきことが見えてきます。それはつまり、選挙を内側から見ることにもつながり、このワンアクションによって政治がより身近になるのです。

 自治体によっては、説明会での配付資料に『地方選挙早わかり 候補者・運動員必携』という一般流通していない書籍が同封されています。選挙運動のいろはが凝縮された一冊を無料で入手できるのですから、お得に感じられるでしょう。