また、医療分野でのDX化が進めば、これまで資格情報の確認や受付事務に割いてきた職員の労力を、その他の業務に回せるようになる。機械にできることは機械に任せ、人には人にしかできない仕事をしてもらえる体制をつくっていけば、医療の質を高めながら医療費を適正化することも期待できる。それは回りまわって、国民負担の軽減にもつながっていくはずだ。
マイナ保険証の利用登録は
病院や薬局でも簡単にできる
マイナンバーカードを持っているものの、マイナ保険証の登録を行っていない人も13.7%いる。マイナ保険証の導入当初、トラブルが大きく報じられたことで、利用を躊躇している人もいるだろう。
だが、厚生労働省が24年10月に行った調査では、資格確認できないトラブルの発生率は、被保険者証が1.9~11.1%だったのに対して、マイナ保険証では0.2%という結果だった。つまり、マイナ保険証の方が最新の資格確認情報を正確に把握できているのだ。
マイナ保険証の登録は、パソコンやスマートフォンで「マイナポータル」のサイトで行うほか、セブン銀行のATMや医療機関の窓口にあるカードリーダーでも登録できる。いつもの病院や診療所、薬局の窓口においてある読み取り機にマイナンバーカードを入れて、聞かれたことに答えていくだけで利用登録できる。
「マイナ保険証を登録しているけれど、一度も使ったことがない」「マイナンバーカードは持っているけれど、マイナ保険証の登録はまだ」という人は、次の医療機関の受診時に利用してみてはいかがだろうか。