本当にそれで大丈夫?」「こうしたほうがいいんじゃない?」そんなふうに言われてしまうことはありませんか?「なぜいつも、干渉されるんだろう……」と悩んだとき、私たちはどうすればいいのでしょうか?
累計20万部を超えるベストセラー著者、林健太郎氏が執筆した『なぜか干渉される人 思わず干渉してる人 あの人と「いい距離感」を保つコミュニケーション術』から「しんどい相手」「心地よい人」に変わる、いい距離感を保つためのコミュニケーションを本記事で紹介します。

「こうしたほうがいいんじゃない?」と干渉される人が、やるべき1つのことPhoto: Adobe Stock

最初に求める役割を伝える

人に干渉されたくなければ、ことあるごとに「干渉しないでね」と伝えることが大切です。

そんなふうに書いてしまえば、本書は1行で終わってしまう簡単な本になりますが、そう単純にいかないところが人間関係の悩ましいところです。

特に誰かに悩みごとを話すときなどは、相手も良かれと思って干渉してきがちですよね。

こういった場合に、相手に干渉されないためには、「聞いて欲しいだけだから、踏み込まないで」と相手に伝える技術が必要です。

とはいえ、いきなりストレートに伝えてしまうと、言葉自体がとても強いので、相手も驚いたり、反意を抱いたりする可能性が高く、得策とは言えません。

だからこそ、言葉に加工が必要です。

ここで自問自答していただきたいのは、「自分が相手に、どういう関わり方でいて欲しいか」という問いです。

あなたは、自分の意見を伝えつつ、あまり干渉されたくないとき、相手にどんな関わりをして欲しいでしょうか? 見守って欲しい? 応援して欲しい?

まず、その問いに対する自分の答えを見つけ出すことを優先させてください。

そんな準備を経て、いざ相手と対面したら、その「あなたが求める関わり方」を最初に伝えてみることをおすすめします。

自分でやるから、何も言わないで、見守ってて欲しいんだ

アドバイスはいらないから、聞くだけ聞いてくれる?

というふうに。「最初の役割確認」です。

(本記事は『なぜか干渉される人 思わず干渉してる人 あの人と「いい距離感」を保つコミュニケーション術』から一部を抜粋・編集して掲載しています)