
新型A5はダイナミックなルックスながら
居住性や利便性にも優れている
車名変更のことが話題になっていたアウディだが、ようやく方向性が定まったようだ。昨年10月に欧州で登場し、短いスパンで日本にやってきた新型A5は、位置づけとしては従来のベストセラーで、A4セダンとA4アバントの後継となる。ただし、単に数字が4から5に変わっただけではなく、既存のA5スポーツバックをも統合した新しいコンセプトのシリーズとなる。
セダンはスポーツバックのようにファストバックスタイルでハッチゲートのユーティリティを身につけているのが特徴だ。一方のアバントは、シューティングブレークライクなスタイリングをまとう。
将来的には新たな展開があるのかもしれないが、ひとまずこれにてA4がなくなり、A5のクーペとスポーツバックもなくなることになる。
新型A5はダイナミックなルックスながら居住性や利便性にも優れている。従来型のA4に対してホイールベースを70mm拡大したことで、ひとつ上のアッパーミドルセグメントの旧型A6と同等の居住空間を実現しているのも特徴のひとつだ。
エッジを削った彫刻的なボディが見せる美しいスタイリングは、オーソドックスに見えて実はなかなか攻めている。リアフェンダーの膨らみやタイヤとのクリアランスがかなり小さいことも印象的だ。
