僕の例はポッドキャスト/YouTubeが会うための場になってしまいましたが、前述の通り必ずしもネットメディアやSNSを使わなければいけないわけではありません。三方よしの場になっていれば、公民館で行うヨガ教室でもいいですし、何かのワークショップや勉強会だってOKです。

自分の好きなモノやコトを
重視しながら「場」をつくる

 場をつくる上でいちばん大切なのは、「あなたに合う」場かどうかです。

 難しく考える必要はありません。あなたが本当に好きなこと。止めろと言われても止められないほど情熱を注ぎ込めること。お金を払ってでもやりたいこと…このいずれかにあてはまるものならどんなものでも構いません。

 なぜなら、途中に困難があっても「大好きなこと」や「自分の内側からわきでるもの」であれば乗り越えやすいからです。それに、アイデアやインスピレーションにも恵まれやすいため、自ずと質の高い活動も期待できます。

 ここでちょっとシミュレーション。たとえば、もし「ラーメンが好き」ならあなたはどんな場をつくっていきますか。ラーメンを紹介するブログを書く、ラーメンサークルをつくる…どんどんアイデアが出てくると思います。

 僕ならたぶんこうします。全国のラーメン店に足を運びラーメンを食したうえで、店主の方にインタビューします。どんな思いでこの店を始めたのか。苦労したことは。こだわりは。これからどうしていくか…広告は一切つけず、お店から掲載料もいただきません。ミシュランやメディアに出る有名店ではなく、知る人ぞ知るお店を探すのも面白そうです。

 そしてそのインタビューを掲載するオンラインメディアをつくってみたい。このメディアは、その後「世界のラーメン店」というように国別に展開することもできますし、取材した各店舗のご主人にオススメのラーメン店を紹介していただく「横展開」もいいかもしれません。ラーメンという枠すらはずして、「プロの料理人が通う料理店」というリレープロジェクトをつくって世界を行脚することもできます。