テスラ株を保有する
デイトレーダーも来店

「テスラ株やエヌビディア株、半導体メーカーのTSMCの株、それにオプション(株式の購入、売却の権利を扱う取引)も売り買いしている」というフーさん。

 中国から単身で米国に移住し、それ以来、デイトレーダーとして稼いで生計を立ててきた。テスラの株主でもある彼女はこう言う。

「イーロン・マスクのことは好きでも嫌いでもない。賢い人だと思うけど特にファンではない」

 彼女はテスラ車の購入を考えてはいるが「あと2年ぐらい待って、テクノロジーがもっと進化した段階で買いたい。5万ドル払うなら、今より優れた機能が欲しいし」と言う。

 トランプ政権のアドバイザーとしてマスク氏が影響力を持ち、彼が指揮した政府効率化省・DOGEなどを通じ、米連邦政府の職員約5万9000人が解雇や早期退職に追い込まれたと米労働省は発表している。

 職を失った元職員の中には住宅ローンを払い続けられず、自宅を売却しなければならなかった人たちも多い。

 そんなマスク氏の政治への介入をどう思うかとフーさんに聞くと「投資家目線で言わせてもらえば、もし仮に自分の家族が公務員だったとして、彼に解雇されても、それで本当に税金の無駄が解消できるなら、甘んじて受け入れると思う」と語る。

テスラがレストランをオープン!3時間待ちでゲットした「テスラ・バーガー」の味は?〈米国〉パラムディープくんとニマーディープくんのシング兄弟

同じく列に並んでいたのは11歳のパラムディープ・シング君だ。両親と共に米EVメーカーのリヴィアンのSUVに乗ってやってきたが、店の駐車場が満杯でまだ車が入れない。そこで彼は弟と一足先に車から降りて屋外の列に並んでいた。

「マスクはロケットを飛ばしている点はクールだ。でも彼を崇拝する気持ちはない。うちの車はテスラ車じゃない。でも専用アダプターがあればうちのEVもテスラのチャージャーで充電できるからね」と言う。

 弟のニマーディープ君は8歳で、物心ついた頃から自宅にはEVがあり、充電するのが日課だという。

 ちなみに彼らが住むロサンゼルス地域一帯ではテスラ車がひっきりなしに道を走っており、信号待ちをしている間に5~6台のテスラをみかけるのも日常茶飯事だ。よって、幼い子供たちにとってもテスラ車は「近所でよく見かける車」という認識だ。