
夜遅くまでスクリーンで映画放映
近隣住民の反応
2階から1階を見下ろすと、ダイナーの駐車場の端に設置された巨大なスクリーンが隣のマンションからの眺望を完全に遮っているのが見えた。
隣のマンションの4階に住むアイリーナ・ボートラージュさんを取材すると、彼女はテスラ・ダイナーの建設を歓迎していた。

「窓からの眺望は確かに遮られたけど、あくまで建築基準法の基準内で違法な建築ではない。ダイナーが新しく雇った警備員が店の周囲に24時間配置されているから、女性ひとりで歩いて犬の散歩をしても、強盗に遭う危険が減ったのが嬉しい」
夜11時頃まで映画がスクリーンで放映されているが、光害はないのかと聞くと「問題ない」とのこと。
店の前で反マスクを唱えているデモ隊について、彼女は「自分では何も創造しないルーザーたちが技術革新で数々の仕事を作り出したイーロンを批判している」と言った。
ボートラージュさんは、ミニ・クーパーのガソリン車を運転しているが、多数の充電設備がすぐ隣に設置された今、テスラ車の購入を考えているという。
「夜にガソリンスタンドに立ち寄って給油するのも治安が不安だし、面倒くさいし」
ちなみにウェスト・ハリウッド市内のガソリンスタンドのレギュラーの価格は1ガロン当たり5ドルを遙かに超えており他の地区より高額だ。
ただ、同じマンションの1階と2階の住民数名は、テスラ・ダイナーが建設中であることを知らされると引っ越して去り、別の住民たちが入居してきたと彼女は言う。
つまり、住民全員が歓迎していたというわけではなさそうだ。
反テスラを叫ぶデモ隊の人々の顔を望遠レンズで撮影している男性がいた。彼はトランプと書かれたTシャツを着ている。
トランプ支持者やマスク支持者たちが、反マスク・デモ隊参加者の顔の映像をXで公開して個人を特定しようとする動きがあるため、デモの参加者たちはサングラスをかけていて、こちらが聞いても氏名を名乗らないことが多い。
「テスラダイナーを閉店に追い込む日までデモをやめない」と語るデモ参加者に対し、マスク氏本人はX上で「彼らは金で雇われてデモをしている」と投稿した。
すると多数のマスク支持者らがそれに賛同する投稿を繰り返した。