自分の領域を守るために
即答しない練習が必要
「自分の領域を守ってください」「線を引くことで自分の時間をとり戻しましょう」と言っても、とっさに無理なお願いをされたり、急に想定外の仕事を頼まれると、うまく対応できないことってありますよね。
うっかり「……わかりました」と言ってしまい、あとから後悔することも少なくないはずです。
流れで反応してしまいがちな人は「すぐに決めない練習」をしましょう。
どういうことでしょうか。
たとえば、「3日後の締め切りに間に合わなそうだから、手伝ってよ」と同僚に言われたら、すぐに「YES」「NO」を言わず、「スケジュールを確認してから返事するね」といったん時間を置くのです。
いったん時間を置いている間に、自分の状況や気持ちを確認して、やるかやらないかを判断します。
自分の仕事がいっぱいいっぱいなら断る。
手伝う余裕があったとしても「自分のやるべき仕事ではない」と判断したり、「いつも同僚に仕事を手伝わされていてしんどい」という気持ちがあるなら、それも断る。
「今、仕事が立てこんでいて難しそう」「上司の◯◯さんに相談してみるのはどう?」と断ってみるのはどうでしょう。
(1)すぐに決めない。いったん保留する
(2)自分の状況や気持ちを確認する
これを繰り返すことで、自分の領域を守っていく力がついてくると思います。
お断りの言葉には
少しポジティブを混ぜる
すぐに返事をする人は、うっかり安請け合いして後悔したり、全部断ってチャンスを逃したり、いいことはありません。
すぐに返事をしがちな人は、いったん持ち帰るための「ワンクッションフレーズ」をいくつか覚えておくといいかもしれませんね。
「少し考えて、あらためてお伝えします」
「今すぐ決めるのは難しいので、少し時間をください」
「スケジュールを確認して、後ほどお返事させてください」
このようなフレーズを伝えて、「決めない」で保留するのです。