ヒントとしては、自分の中に「よかれと思って」と「やってあげているのに」というフレーズが頭に浮かんだときです。このフレーズに要注意です。
・仕事で悩んでいる後輩に、よかれと思っていろいろアドバイスしていたら「聞いてほしかっただけなのに」と煙たがられた
・同僚の仕事をよく手伝ってあげているのに、自分の仕事は手伝ってくれない。「あんなに手伝ってあげているのに」とイラッとくる
・後輩にランチをおごってあげているのに、お礼の一言もメールもない
・同僚の仕事をよく手伝ってあげているのに、自分の仕事は手伝ってくれない。「あんなに手伝ってあげているのに」とイラッとくる
・後輩にランチをおごってあげているのに、お礼の一言もメールもない
自分では「よかれと思って」も、相手にとってどうかは……聞いてみないとわかりません。
自分の「よかれ」だけで動くのは、領域侵入になってしまうことも多いのです。
また、「やってあげているのに」にも気をつけたいですね。
せっかく自分が「やってあげているのに」、思ったようなリアクションが返ってこないと腹立たしくなるかもしれませんが、もし頼まれていないとしたら、自分が勝手にやっているだけかもしれません。
相手のリアクションは相手のものです。それを思いどおりにしようとするのは、領域侵入かもしれないという視点は大切です。
モヤモヤしたり、イライラしたときは、それが「自分の領域」か「他人の領域」かを意識するクセをつけたいですね。
たとえば、こんなときは「相手の領域」ととらえると問題がすっきりすると思います。
同僚の仕事のやり方が効率悪くてイライラする
→「同僚の仕事は同僚の領域」。口を出す必要はないのでスルーする
同僚の恋愛や仕事に「その人はやめたほうがいい」「別の仕事があるんじゃない?」と口を出したくなる
→「相手の人生は相手の領域」。求められたときだけアドバイスする
→「同僚の仕事は同僚の領域」。口を出す必要はないのでスルーする
同僚の恋愛や仕事に「その人はやめたほうがいい」「別の仕事があるんじゃない?」と口を出したくなる
→「相手の人生は相手の領域」。求められたときだけアドバイスする
このように、「自分の領域」と「他人の領域」を明確に分けて、「他人の領域」には踏みこまないようにしたいものです。