そしてメルカリなど日本だけでなく中国のフリマサイトでもポケモンカードは高額で転売されていることが確認できます。さらにはカードとおもちゃを取り出した残りのバーガー類が大量に廃棄されているという情報も拡散します。

 事態を受け日本マクドナルドは8月11日に謝罪と対策の声明文を出します。「マクドナルドは、ハッピーセットの転売目的での購入や、食品の放置・廃棄を容認しません」としたうえで、今後の対策として「より厳格な販売個数制限を設けさせていただく」とともに「各フリマアプリ運営事業者様に対しても、より実効性のある対策を要請してまいります」という内容です。

日本マクドナルドは8月11日に出した謝罪と対策の声明文は、解決する気を全く感じさせないものだった 日本マクドナルドのHPのスクリーンショット日本マクドナルドは8月11日に出した謝罪と対策の声明文は、解決する気を全く感じさせないものだった 日本マクドナルドのHPのスクリーンショット

 この対策は実効性を伴わないのではないかと批判が出ています。というのも最近だけでも「ちいかわ」「マインクラフト」「星のカービイ」のハッピーセットで同じ転売問題を繰り返しているからです。

 消費者から見れば「またか」ということですし、現実に一週間たった今でもメルカリでポケモンカードがたくさん出品されている状況は改善されていないまま、本日からはポケモンの第二弾、8月22日からは第三弾が予定されています。

 なぜこのようなことが繰り返されるのか?転売とフードロスでマクドナルドのブランドに傷がつけば損だと考えればポケモンの第二弾は中止してもいいはずです。そうならない理由を考えると、一番合理的な解釈は「マクドナルドは今回の炎上事案でも得をしている」という解釈になります。ここを3つの視点で整理していきたいと思います。