与えられたミッションを無視して、やりたいことを突き通しても、たとえ成果が上がったところで評価されるはずはありません。まずは、組織の一員としての義務を果たすことが大前提です。
人は、やりたい仕事ばかりについつい流れる傾向にありますが、仕事ができる人はやりたくない仕事であっても自分にとって有益なものとして意味づけ、平等に取り組んでいます。やらなければならない仕事ならば、「どうせやるなら楽しもう」「どうせやるなら成果を上げてやろう」と意味づけしながら、気持ちを前向きにして臨むことができています。
どんな仕事も前向きに楽しんで取り組める人は、安心して仕事を任せることができ、信頼も得られます。その結果、より面白くやりがいのある仕事が回ってくるようにもなるでしょう。「やりたい仕事を振ってくれれば、めちゃめちゃ頑張るのに」なんていう人に、面白い仕事が回ってくるはずはないのです。「仕事が楽しめる人」に面白い仕事がくるのです。
若手に対して、よくベテラン社員や上司が「彼らはいわれたことしかしない」といいますが、私は「まずは、いわれたことをきちんとしてくれるなら、とても素晴らしい」と思っています。
信頼される条件(2)
いわれていないこともやる
条件(1)のいわれたことをきちんとやるのは大前提として、信頼される人はさらに「いわれていないことまでやる」ことを徹底しています。これは、「表面上には見えていないもの、いわれていないことを推測して行動する重要性」を遂行した結果でもあります。
たとえば、クライアントに「Aについて教えてほしい」といわれたら、Aだけでなく関連するBやCの情報も一緒に提供する、「新規開拓をする」というミッションを与えられたのであれば、新規顧客を増やすだけでなく、その顧客から情報収集をして新たな「見込み顧客リスト」をつくっておく……などがそれです。
このように、「いわれてはいないが、貢献することを少しでも追加して行なう」ことは、「101%の法則」と呼ばれています。