初めて放映されたのは1970(昭和45)年9月26日のバラエティ番組『なんでもやりまショー』で、当初は番組の1コーナーだった。
この時は「俳優の宍戸錠が白バイ警官になりすまし、昼過ぎの角打ち居酒屋に入ってマス酒を飲む」という設定で、その際の店主や周囲の反応の隠し撮りがなされていた。当然、これは通報され警察が駆けつける事態となったのだが、事件化まではされなかったこともあり、何とそのまま一部始終が放送されてしまう。
しかも大きな反響があったため、日本テレビでは同コーナーを独立した番組にすることを決めたのだった。内容はその後もエスカレートする一方で、あまりに過激なためにお蔵入りした回も相当な数あったという。
「とある海水浴場の公衆便所で、男性が用をたしていたところ、いきなり前の壁が倒れて屋外授業中の女子高生たち(こちらは仕込み)の目に晒されてしまう」「ある田舎の八百屋で、配達に出て戻ったら店が魚屋に変わっていた」
「一般男性の前に見知らぬ女性が現れ、『あなたの子供を妊娠した。責任を取って欲しい』と訴えかける」などといったトンデモなイタズラも多く、「子供を妊娠」の時には、対象となった男性が、「僕、今年はまだヤッてませんよ」などと怒ったりしていた。
ほかにも、「ロケ中1人になった芸能人がヤクザ風の男たちに取り囲まれて因縁をつけられる」とか、「ある新人女性芸能人が的に向けてクロスボウを撃ったら、裏に人がいて(こちらは仕込み)その背中に刺さってしまう」といった、みているだけでかなりハラハラするような回もあり、クロスボウの回では、その新人女性芸能人がショックのあまり失神しかけたりしていた。
面白ければなんでもあり!
昭和生まれの超人気番組
また、ガッツ石松がある学校で特別授業をしていたら、学生から「面白くないぞ」とヤジが飛んだり、ザワついたり、学生同士が乱闘を始めたりするという回があり、この時にはブチ切れたガッツが学生にビンタをかましたり、椅子を投げつけたりもしている。
これに限らず、騙された芸能人や素人が本気で怒り出したり、野呂を追い回したりする場面も何度となく放映された。