そもそも、このバッグ一つで温かいものと冷たいものを同時に、品質を維持したまま運ぶこと自体に限界があるようにも思う。

 最近私にあった配送依頼には、某回転寿司チェーンと某中華料理チェーン、明らかに温度の異なるダブルピック(2件同時配送)の依頼があった。この依頼を私は「バッグの構造(容量)面でも温度面でもリスクが高すぎる」と判断して断ったが、誰かが運ぶことには変わりないわけで……。

ウーバーイーツ配達員が背負う「ウバック」ウーバーイーツの配達員が背負う「ウバックの中」 撮影=筆者

 例えば、夏場だけでも、アイスや冷凍食品といった特定の商品には、追加の冷却オプション料金を設け、それを配達員のインセンティブや備品代に充てるような「仕組み」があったらと思ってしまう。

 宅配便のヤマトや佐川のように、デリバリー版の「COOL便」サービスを始めるイメージだ。そのような動きが見られないが、ウーバーイーツにはぜひ検討してもらいたい。