
なぜか運に恵まれ、人脈の力で成功をつかむ人がいる。そんな一流たちに共通するのが、他人の幸せを本気で願える無邪気さだ。損得を超えて他者に向き合う姿勢が、かえって人生を好転させていく。※本稿は、黒川伊保子『運のトリセツ』(扶桑社)の一部を抜粋・編集したものです。
小難しい戦略より大切なのは
「また会いたい人」になること
大企業の経営者をはじめ、著名人や誰もが知る芸術家など、一流と呼ばれる人には、実に無邪気な人が多いということをご存じですか?
その秘密は、「他人思い」の思考を持っているから。
話術や戦略以前に、それは成功につながる道であるのです。
「この人に幸せになってもらいたい」「この人を知りたい」と、他人のことを無邪気に思っているとき、右脳と左脳の連携がよい状態になっています。感じたことを、顕在意識(編集部注/自覚している意識)に上げようとするので、脳梁が活性化するからです。直感力が上がって、運がよくなり、その恩恵を他者にもあげられます。
また、まなざしが深くなり、相手を包みこむような雰囲気になります。「この人にまた会いたい」「この人の意見を聞きたい」と相手に思わせる磁力になります。
悲しいことに、野心があって勉強を重ねた人ほど、数字や損得勘定を司る左脳に加重がかかり、自分のことしか考えられなくなる傾向があります。すると、まなざしが浅くなり、相手に届きません。人の心を動かせず、世の中が思い通りにいきにくくなるのです。
イギリスのオーディション番組で、素人だったスーザン・ボイルが“最後の勝負”に臨んだときのことです。