これにたいするChatGPT-4oの修正は次のとおりでした
学習者コーパスを構築していると、学生さんの作文を読む機会が増える。私は作文を読むのが大好きで、学生さんの顔を思い浮かべながら、うっかり引き込まれてしまう。そのような作文に、表現の高低は関係ない。
作文の中身よりも表現に気が向いてしまう私は、研究者に向いていないかもしれないとふと思う。
主な修正点「建築」→「構築」(「建築」は建物に関する語なので)
「機械」→「機会」(誤変換と思われる)
「思い浮かぶ」→「思い浮かべながら」(「思い浮かぶ」は自動詞なので、文脈に合う形に)
読点の追加と細かい表現の調整
意味を変えずに、自然な日本語になるようにしました!
行間の意味まで汲み取った
人間的な校正はできなかった
読点についてはとくに直す予定はなかったので、具体的な表現だけを問題にします。
「建築」→「構築」、「機械」→「機会」は指摘のとおりです。一方、「思い浮かぶ」は自動詞だという指摘はよいのですが、私が書いたもとの表現は「学生さんの顔が(×顔を)思い浮かぶ作文に」であり、「顔を」→「顔が」とすればよいだけでした。
この点でChatGPT-4oは直しすぎで、私の書いた意図とややずれた修正になってしまっています。
なお、ChatGPT-4oが気づいていない問題点は4つありました。もともとのつぶやきを示しておきましょう。(×)の部分が埋めこんだ表現の誤りです。
学習者コーパスを構築(×建築)していると、学生さんの作文を読む機会(×機械)が増える。私は作文を読むのが大好きで、学生さんの顔が(×顔を)思い浮かぶ作文についつい(×うっかり)引き込まれてしまう。そのような作文に表現の巧拙(×高低)(元原稿では×印なし。プレビュー時に版元さまに要確認)は関係ない。
作文の表現(×中身)よりも中身(×表現)に目(×気)が向いてしまう私は研究者に向いていないかもしれないとふと思う。