京都市が長年財政難に
陥っている理由

 京都と言えば、特定の場所ではコンビニエンスストアも鮮やかな配色を抑えて白黒や茶色など、周辺に溶け込む配慮をしていることで有名だ。京都府には景観条例、京都市には「景観ガイドライン」があり、古都を守るプライドを感じるが、建設ラッシュには抗えないというところか。
 
 また、国内・海外から観光客が多く、世界的に有名な都市、京都市は長年財政難が続く。2024年までの3年間は連続で黒字となり、宿泊税も伸びているものの、過去の負債が大きいため、最近の50億〜80億円ほどの黒字は「焼き石に水」程度のものでしかない。

 これは納税額の少ない学生や高齢者が多く、企業が少ないため。また、寺社仏閣が非課税であることは言わずもがなだ。

「今でも年配の人の中には古都税紛争の話をする人もいる。税金を納める代わりに大きな寺が観光客向けの専用バスを出してくれれば、少しはバスの混雑も減るのではないか」(50代男性)

 古都税紛争とは、1980年代に京都市が寺社仏閣に「古都保存協力税」(有料拝観者から大人50円、小人30円の税徴収)を求めたところ、清水寺など12寺院が拝観を停止。拝観料を無料にする寺もあり、程なくして「古都保存協力税」は廃止された。

 これだけ観光客が多く、市民が不便な思いをする場面も少なからずあるのに、財政難では浮かばれない。

 混雑解消のため京都市では、日中を避けて朝晩の観光をおすすめしたり、混在が集中しがちなスポット以外の観光名所をアピールしたり、といった施策を取っているが、これもまた「焼け石に水」に見えてしまう。

 今よりもさらに来て楽しく、住んで快適な街となるためには。課題は多いように見える。