バスは尋常じゃなく混んでいる
スーツケースは持ち込まないで!

 コロナ禍以降の市内バスの混雑ぶりが市民を辟易させているのは間違いない。Lサイズのスーツケースを2つ持った外国人観光客が持ったまま乗り込むこともあり、バスにスーツケースを持ち込まないでという注意喚起が掲示されていたこともある。

 観光名所が点在する京都市内はタクシーを貸し切りする観光客でなければバス移動を選択する人が多いと思われるが、バスの増便は現実的には難しいと見られている。

「『こんなにバスが混んでるのに増便できないの……? なぁぜなぁぜ』というポスターがバス内に貼られていて、その中では運転士不足のため日々の運行を確保するのにも苦慮している状況と説明されていた。結局財政難が響いているのだろうか」(40代女性)

 このポスターにあるようには2024年6月から「観光特急バス」が新設され、市もなんとか市民の声に応えようと苦慮する様子が見て取れる。京都市の財政難については後でも触れる。

 また、観光客で混雑しているといってもいくつかの観光スポットと、それをつなぐ路線バスが局所的に混雑しているというのが実情だ。地元民からすると自宅周辺ではほとんど観光客が見られないのにバスに乗るといきなり混んでいる状況であり、このギャップに慣れないと言う人もいる。

 バスにまつわる市民の不満の一端は「自分たちは生活のためにバスを利用しているのに、遊びに来ている観光客のために混雑している」というところにある。京都は観光都市とはいえ、というか、観光都市だからこそ観光客が優先されているように感じられてしまうところがある。

「海外や国内から遊びに来る友人を観光案内することもあるので、観光地や人気の観光スポットでは京都府民は多少なりとも別料金にしてくれたらいいと思うことがある。アート関係のイベントでは京都在住の人への割引を時折見かけるが」(40代男性)