「できる人」と「できない人」の違いを決めているのは、特別な才能でもなく、経験からの小さな学びだ。
世界の一流たちは、小さな学びを意識することで成功してきた。
ペプシコーラ、ケンタッキーフライドチキン、ピザハットを次々と再生し、「フォーチュン」や「ハーバード・ビジネス・レビュー」が選ぶ世界トップリーダーである伝説のCEOデヴィッド・ノヴァクが、成功者100人から得た知見を『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』にまとめている。本記事では、その一部を抜粋・編集し、「人生も仕事も成功し続ける秘訣」を紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

話を聞いているようで、聞けていない
会議や雑談の場で、相手が話しているのに「次に自分は何を言おう」と考えてしまうことはありませんか?
あるいは、別の予定や過去の一言に心が引っ張られてしまう――。
気づけば、相手の話は半分しか入ってきていない。
そんな経験は誰にでもあるはずです。
「聞く力」が思考を研ぎ澄ます
それでは、どうしたら「きちんと聞く」ことができるようになるのでしょうか?
リーダーシップ研究者のラリー・センは、
「良く聞くこと」の秘訣は、“今、ここ”への集中だ。
と語っています。
あなたが聞くことに集中すれば、相手は話しながら自分の考えを深めていくことができます。
そしてそれは、あなた自身の思考を研ぎ澄ますことにもつながるのです。
耳をふさぐのは、いつも自分のエゴ
「話を聞けない」要因は他にもあります。
「もう知っている」と思い込んだり、気に入らない言葉に反発したり――。
耳をふさぐ原因は、実は自分のエゴにあることが多いのです。
本書の著者も、自身の失敗の多くについて
「もっと相手の話をよく聞いていれば成功していたかもしれない」
と振り返ります。
「聞くこと」はシンプルですが、誰にでもできるわけではありません。
この力を鍛えることこそ、学びを深め、仕事ができる人になれる確かな第一歩なのです。
(この記事は『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』をもとに、一部抜粋・編集し作成しました。)