ペプシコーラ、ケンタッキーフライドチキン、ピザハットを次々と再建し、「フォーチュン」や「ハーバード・ビジネス・レビュー」が選ぶ世界トップリーダーである伝説のCEOデヴィッド・ノヴァクが、成功者100人から得た知見を『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』にまとめている。本記事では、その一部を抜粋・編集し、「成功し続ける人になる秘訣」を紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

「そりゃ仕事できるわ…」大事なプレゼンの場面、三流は何も準備しない、二流は原稿を準備する。では、一流は?Photo: Adobe Stock

なぜ大事な場面で「自分らしさ」を失うのか?

会議での発言、上司への提案、人前でのプレゼン――。
「もっと自然に話せればよかった」と後から悔やんだことはありませんか?

多くの人が、本当の自分を出すべき場面で緊張や不安にとらわれ、ぎこちない態度になってしまいます。

自分らしく振る舞うための演技テクニック

エグゼクティブ・コーチであり女優でもあるパム・シャーマンは、その解決法として「リハース・ユー」というトレーニングを提案しています。

今この瞬間に快適かつ自然に振る舞えるようにするためには、自分の本当のキャラクターを生き生きと表現する訓練が必要なのです。

「リハース・ユー」のやり方

やり方はシンプルです。

1. 苦手な状況を思い浮かべる
 例:会議での発言、人前でのスピーチ、上司との難しい面談など。

2. なぜ自分らしく振る舞えないのかを考える
 不安の原因や、自分の価値観とのズレを洗い出す。

3. 本当の自分ならどうするかを想像する
 その場で自然に話すなら? 強みを生かすなら? どんな言葉や仕草を選ぶか?

4. 次に同じ状況に直面したら実践する
 リハーサルした「キャラクター」に命を吹き込むように振る舞う。

小さな場面から「リハーサル」を

たとえば、社内の雑談で自分の意見を言えずに流してしまう場面。
「本当はどう言いたかったか?」をリハーサルしておくだけで、次は自然に口に出せるようになります。

こうした積み重ねが、「自分らしく話せる人」へと変えていきます。

自分らしさは磨ける

「リハース・ユー」は、自分を偽るための演技ではありません。
むしろ、自分の価値観や強みを思い出し、それを自然に表現するための練習です。

自分らしさをリハーサルする。
その習慣が、大事な場面であなたをもっと自由にしてくれるのです。

(この記事は『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』をもとに、一部抜粋・編集し作成しました。)