「えっ、毎回!? 正気ですか?」と思いましたが、どうやら樽が空になった際に「ブシュッ!」と泡だらけのビールやレモンサワーができてしまうとそれがロスとなり、もったいないからなんだとか……。

 これまでに数多くの飲食店でビールを注ぎましたが、こんなケチくさいことを言われたのは後にも先にもここだけ。聞いていてなんだか切なくなってきました。

 作業内容は把握したので提供作業を必死でやり、30分ぐらいでだいたいできるようになりましたが、やはりあちこち行き来するのは非常に面倒です。たぶん場当たり的に対処した結果、こんなグダグダなオペレーションになったんでしょう。これじゃ人が何人いても足りません。

連携不足で品切れが頻発!
これって機会損失じゃない?

 また、キッチンカー内の店長や調理担当とレジ・提供係の連携もあまりうまく行っておらず、品切れが頻発。特に深刻なのが「米切れ問題」でした。

 通常、丼ものなどご飯を大量に使用するお店では大きなボックスに入った業務用のご飯を用意し、それを使っていくのが一般的。以前、Jリーグの試合のキッチンカーで丼ものを提供した時もこのスタイルでした。

 が、ここではキッチンカー内でご飯を炊くスタイル。なのでご飯が切れてしまうと、炊きあがりまで主力商品の丼ものが提供できなくなってしまうのです。

 お客様に炊きたてのご飯を食べてもらいたいから業務用ご飯を使用しないのか、それとも単にケチなのか……とにかく米切れが頻発します。お客様に「あと10分ぐらいで炊けるのでお待ちいただけますか?」と案内する場面が多く、機会損失も多そうです。待ち時間が長くてお客さんもイライラしています。これはもったいない!

 その他にも焼きそばやフライ類などで品切れが断続的に起き、最終的に焼きそばのオーダーが3つ残っていたのに、麺が完全に在庫切れ状態に。店長がお客様に謝罪し、焼きそばよりも高価な丼ものを代替品として提供することでご納得いただきました。これまたもったいない!