自宅に充電設備がなくてもID.Buzzに乗れるのか

F:今回は約1000キロの試乗で、5回ほど充電することになりました。高速道路での走行がほとんどで、残量30%以下になったら必ず入れるようにと、早め早めの充電を心掛けたので回数が増えたのだと思います。ほとんどのドライバーが1日の走行距離40キロ以下とのデータもありますから、いわゆる日常使いでの不安はないと思いますが、使い方次第では充電に計画性が必要だと思いました。これはID.Buzzに限らず全てのEVに言えることですが、やはり自宅に充電設備がないとEVは買えないのではないか……というのが率直な感想です。ID.Buzzを買う人は家に充電設備がある人が多いのでしょうか?

沢:販売間もないID.Buzzの購入者データはまだ十分に揃っていないのでお答えしにくいです。正確な回答にはもう少し時間をください。先行したEVのID.4の初期ユーザー分析では「自宅に充電環境がある方がほぼ100%に近かった」という傾向が出ています。コストと利便性の観点から、自宅を基点に運用されるケースが多いのだろうと理解しています。その上で、ディーラー側のサポートとしてはフォルクスワーゲン、アウディ、ポルシェのディーラー急速充電などを1年間無償で使えるPCAをご用意しています(PCA=Premium Charging Alliance:プレミアム・チャージング・アライアンス)。日常はご自宅で、必要なときにディーラーの急速充電器を併用していただくイメージです。

F:1年間無償充電!買ってから1年は電気代がタダということですか?

沢:はい。PCAで充電していただく限りは1年間無償です。営業時間外の開放は店舗などによって違います。深夜に開けている場所もあれば、クローズしてしまう場所もある。一律ではありません。また、PCAの無償は1年ですので、2年目以降は有料メンバーシップという前提に戻ります。細かな条件は変更される可能性がありますので、その時点の条件でご判断いただくことになります。