「まだイケてると勘違い?」45歳すぎて「キモがられる男性」と「感じがいい男性」の決定的な違い写真はイメージです Photo:PIXTA

男性にとって、45歳は人生の分岐点である。その年齢を過ぎると、「まだイケている」という自信は往々にして勘違いとなり、誤った言動が「キモい」と受け取られる危険をはらむ。女性が年齢を重ねることで柔らかさを増していく一方、男性は反応が鈍くなり、不機嫌に見られがちだ。だからこそ中高年の男性に大切なのは、素直さを武器に学び続ける姿勢である。※本稿は、齋藤孝『折れない心は、言葉でつくる』(日本実業出版社)の一部を抜粋・編集したものです。

男は45歳が魅力の分岐点
まだイケてると思うのは勘違い

 男性にとって、45歳は分かれ目だと思います。そこまでにがんばっておいて、あとは慣性の法則でもやっていけるぐらいのものを得ておくことも大事です。もちろん50歳になってももっと上になっても始められるものはありますが、男性の45歳というのは、人間としての人気がなくなってくる年齢です。どこに行ってもたいして人気がないのが、45歳以上の男性なのです。

 そこを勘違いして自分はまだイケていると思ってしまうと大変な事故が起きます。41、42までは勢いでなんとかなるでしょう。だんだん仕事もできるようになってきて、元気もあっていい感じでいられます。ところが45を過ぎる頃になると急に、簡単に言うとモテなくなってしまいます。

 45歳以上で自分はモテると思っている人は、基本的に大いなる勘違いをしています。それはそこまでに培った女性関係の技術や資金、あるいは過去の栄光によってそのような勘違いをしているだけです。そのような過去の財産は、あるとき一気に通用しなくなるのです。そのくらいの年齢になったら、自分はイケてるなどとゆめゆめ思わないようにすることが大切です。そうしないと、事故が起こっても理由がわからないということになります。