最初に、それぞれの商品の典型的な残クレ購入パターンを紹介します。iPhone17の256GBはApple Storeでの定価が12万9800円(税込、以下同じ)です。一方で大手携帯電話会社4社のショップでは、それぞれ残クレ型の契約プランを用意しています。
たとえばドコモのahamoで新規契約をする場合「いつでもカエドキプログラム」という残クレ型の購入方法が選べます。これは月額2458円で23カ月まで利用できて、24カ月目に電話機本体を返却するという契約です。
これは実質的に24カ月目の残価が設定されている残クレ方式と同じです。ユーザーは最新のiPhone17を2年弱使うことができたうえに、2年後にそれを返却します。この間、ユーザーが支払う金額は5万6534円です。
iPhoneなら新型がいいという人は多いでしょう。しかし人気の超薄型のiPhone Airは15万9800円から、高性能のiPhone17 Proなら17万9800円からと、最新スマホはパソコン並の価格に値上がりしています。残クレ方式ならそれを手ごろな値段で入手できます。これが残クレの魅力です。
同じく人気のトヨタ・アルファードの事例を見てみましょう。新車の価格はそのときのディーラーのキャンペーンや営業との交渉次第で変わりますが、その前提でネット上の購入事例を紹介します。
あるケースでは本体価格555万円のアルファードに残価率70%、つまり3年後の残価を389万円に設定してもらったそうです。残価で買い戻す保証条件として走行距離3万6000km以内、傷なしという条件を満たせば3年後の車検の際にこの価格でディーラーに返却できます。
ただし車の残クレの場合ローン金利がつきますから、支払額は月額6万7000円で3年間の支払総額は約241万円ということになります。
これは比較的いい条件のほうだと思います。ざっくり言えばアルファードの3年後の残価は70%よりも若干低い67%程度の条件が多いように見受けます。5年後なら53%程度。一方で金利はキャンペーン次第で2.0%を割るケースもそこそこ見受けられます。