一方の売却ですが、車のオークション買取価格を眺めると、いまのところアルファードの中古相場は設定残価よりも高い傾向があります。つまり本当のところは自力で銀行ローンを組んで新車を購入し、3年乗った後で買い取り業者に査定してもらって売却したほうがよりお得になる可能性が高いのです。
iPhoneの場合でも2年前に買った新型iPhoneをゲオやソフマップに持ち込むと、意外と高く売れる場合があります。さらにはメルカリなどフリマアプリで直接売れば中古業者の買い取りよりもさらに相場は高いものです。
ですからiPhone17でも最初からアップルストアで本体を購入して、2年後にメルカリで売った方が、残クレジットでの契約よりもお得になる場合があります。実際、私はそういうやり方でスマホのやりくりをしています。
ちなみにiPhoneとアルファードの共通点は中古市場での人気が高いことです。他のスマホ、他の車でこれをやろうとしても、経済理論上は条件がずっと悪くなりますのでご注意ください。
さて、とはいえ自分で買って所有して自分で売るやり方にも欠点があります。最大の欠点は面倒くさいこと。私は中古店で売ったり、メルカリで売ったりしてもその手間を経済評論家としていろいろな場所でエピソードとして話すことができるのですが、普通の人が自分でリスクをとって売り買いするのは結構面倒です。
もうひとつのデメリットは、そうやって手間暇かけても実は割高になる場合があるということです。それは残クレ型の販売プランにメーカーや販売店が力を入れていて、特別なプランを提供するケースです。
わかりやすい例で言えば、iPhone17を購入する際に、他社からのMNP乗り換えで当初12カ月を月額1円などのキャンペーンで手に入る場合です。こういったお得なプランは難しく考えずに乗ったほうがいいでしょう。
結局のところ、こうしたメリットとデメリットを十分に知ったうえであれば、iPhone17やアルファードなど高級な商品を買う際には残クレジット方式というのは、賢い消費だと言いきっても構わないというのがこの記事の結論です。