少額資金でも大きな一歩を
レバレッジ投資の最大の魅力は、手元の資金が少なくても、より大きな金額の投資効果を狙える点にあります。特に、これから資産形成を始める若い世代や、毎月の投資額が限られている方にとって、資産を効率的に増やすための強力な選択肢となるでしょう。
少ない元手からでも、将来に向けた大きな一歩を踏み出すことが可能になります。
「コア・サテライト戦略」で攻守を両立
「攻めと守りのバランス」を具体的に実践するなら、「コア・サテライト戦略」が有効です。資産の大部分(コア部分)は、TOPIXや全世界株式などのインデックスファンドで安定的に運用し、土台を固めます。
その上で、資産の一部(サテライト部分)を使い、スパイスとしてレバレッジ型ETFなどを活用するのです。この戦略により、ポートフォリオ全体のリスクを管理しながら、プラスアルファのリターンを狙うことができます。
時間を味方につける長期積立という発想
レバレッジ投資は短期的な値動きに一喜一憂しがちですが、むしろ長期的な視点が成功の鍵を握ります。特に、毎月コツコツと積立投資を行うスタイルと組み合わせることで、投資タイミングの分散を図り、安定したリターンが期待できる「ドルコスト平均法」の効果が期待できます。
相場が下落した局面では、同じ金額でより多くの口数を購入できるため、その後の上昇局面でリターンが大きく伸びる可能性があるのです。
下落局面を乗り越えるマインドセット
もちろん、レバレッジをかけている分、相場の下落時には資産の減少ペースも速くなります。しかし、ここで慌てて売却してしまう「狼狽売り」こそが最も避けたい行動です。あらかじめ「最悪のシナリオ」を想定し、生活に影響のない余剰資金で投資を行うことで、心に余裕が生まれます。
下落は一時的なものと捉え、むしろ「安く買えるチャンス」と考える冷静なマインドセットが、最終的な成功へとつながるでしょう。
※本稿は『最後に勝つ投資術【実践バイブル】 ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが明かす「株式投資のサバイバル戦略』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。