
最新ゴルフRを千葉県木更津市の
ポルシェエクスペリエンスセンターで試乗
来年、誕生50周年を迎える高性能版のGTIが、“特別なゴルフ”として人気を博している。だが、ゴルフにはもうひとつのスペシャルモデル、Rが存在する。Rの系譜が加わったのは2002年のことだった。
4thゴルフに設定された初代は、VW独自の挟角V6エンジン(VR6)の排気量が3.2Lだったことから、R32と命名された。エントリーゴルフの2倍の排気量を持つ高性能エンジンとともに、4WDシステムの4MOTIONやマルチリンク式リアサスペンションが与えられた点でも別格の1台だった。専用のエアロパーツをまといながらも、あくまで見た目は控えめ。タダモノではない空気がヒシヒシと伝わってきたものだ。
日本では2003年に、3ドア(左ハンドル)が500台、5ドア(右ハンドル)が400台のいずれもMTを限定販売。続く2代目(2004年)はカタログモデルとなり、エンジンスペックが向上したほか、初めてDSGが設定された。
2009年の3世代目以降は2L直4ターボにエンジンを換装するとともに名称をRに改称。その後も代を重ねてパフォーマンスの向上を追求してきた。Rシリーズは日本で2024年11月までに約1万1800台を販売。なかなかの数字だが、実は割り当て台数が限られているためユーザーニーズに応えられていないという。「Rがほしい」という人は実際には、もっと多いと聞いた。
現行8thゴルフに設定されたRは、2022年10月に発売。マイナーチェンジ版は今年1月の東京オートサロンで日本初公開された。その最新Rを千葉県木更津市のポルシェエクスペリエンスセンターで試乗した。